ハイレゾ?ロスレス?

私は以前から、ここのところのデジタルオーディオ界隈のハイレゾ・ブームに疑問を感じているわけなのであるが、今日は、その思いを強めた。

数年前から、CDをリッピングするときにはALAC形式にして、ロスレスで聴くようにしてきた。ALACを選択したのはiPodが標準でサポートするからであり、PCのアプリでも使えるからであって、その時点ではそれ以上でもそれ以下でもなかった。

スピーカーでBGM程度の近所迷惑にならない音量で流していればわからないが、ヘッドホンで再生し、音量をそれなりにしていけば、いい音になる。近年のハイレゾ音源レビューに見られる、解像度、ボーカルの透明感、左右のチャンネルの分離、分解能など、ロッシーな圧縮形式にしてしまえば失われてしまう可能性のある部分もそのままに再生できるのである。

改めて記憶をたどれば、CDの規格が策定されたのが1982年、アナログレコードを駆逐に入った普及期は80年代の末から90年代に入る頃。まだ、カセットテープに録音して聴いていた人も多かったはずである。ポータブルCD再生機の普及も歩きながら再生しても音飛びがしないプレイヤーも後年のこと。

その頃になるとMDを使う人も出てきていたと記憶している。カセットテープもMDも、アナログとデジタルの違いはあっても、CDをロスレスで再生できた機械ではない。周波数特性の問題や圧縮の問題があった。

その後はMP3/AACなどの不可逆圧縮ファイルの全盛期へと向かっていく。サンプリング周波数、量子化ビット数はCDの規格のまま推移したが、CDのフルスペックは活かされていなかった。

PCオーディオやハイレゾ対応の大容量メディアプレイヤーの登場によって、ようやくCDをロスレスファイルで扱い、再生する環境が整ったともいえる。

が、配信サービスはCD音質のロスレスを飛び越えてハイレゾに移行、というかジャンプしてしまった。通常のサービスは今まで通りの不可逆圧縮ファイルのままである。個人的にはこの間にCD音質のロスレスファイルの配信があってもいいと思うのであるが。

今日、moraで聴き慣れたREBECCAのハイレゾ音源を2曲ダウンロードした。聴いてみた。DigiFiの付録のUSB DACに、オーディオテクニカのATH-AD500Xという環境。これでは正直、ハイレゾとCD音質ロスレスの違いは分からなかった。もっと高価な環境を、と言われるかもしれない。が、そこまでの環境は簡単に用意できない。

この環境で、ハイレゾ音源が違いを主張できないのであれば、それは私にとっては無用の長物となる。高価でディスクを圧迫するだけのもの。であれば、CDクオリティのロスレスがよい。

明日はWalkman A16で再生してみようか。まぁ、ヘッドホンにそれほど違いがないので、差が出るとも思えないが。

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