私はPCを使っている間、ほぼ音楽を聴いている。
聴いていないのは、PCをTV、TVの録画機として使っている間と、動画視聴、ストリーミング視聴に集中している間くらいだ。
久しぶりのブログだし、いろいろあるので、個人的な環境と最近のネットや書籍の記事で感じたことを混ぜながらいろいろなことを書く。
まずは個人の環境から。
私はWindows PCでfoobar2000を使って再生している。以前はiTunesを使っていたが、後述する理由で、iTunesから乗り換えた。Macを使っていた時代は当然のようにiTunesを使っていた。ポータブルプレイヤーはiPodのユーザであるからである。
そして、出力するスピーカーの環境であるが、これは使うコンピュータに出力先を2系統繋いでおくのが常用手段である。
以前使っていたATXマザーのデカイ自作PCではサウンドカードを後からつけて、これをオーディオ用に、オンボードのサウンドを強制的にBIOSで有効にしてこれに安いスピーカーをつけて通常使う出力先に指定していた。オーディオ用の出力は25年異常前のプリメインアンプにオーディオ用のスピーカーを接続し、foobar2000の音しか出ない。iTunesの時はAirMac Expressを使い、そのスピーカとしてプリメインアンプを接続して同じことをしていた。
こうすると、オーディオアンプ、スピーカーからは音楽プレーヤーの音だけが、手元のスピーカー(ディスプレイのスピーカーでもよい)からはその場で見たいブラウザで開いた動画の音やちょっとやるゲームの音などが干渉しないで同時に出る。どちらかに集中したければどちらかを切れば良い。
iTunesの場合は通所使うスピーカー以外からの出力ではAirMac Expressを使うしかないが、foobar2000などのプレイヤーではWASAPIやWSIOを使うことで通常使うスピーカー以外を出力先に使うことができ、しかも排他利用可能で、OSのミキサーを回避できる。このために、専用のスピーカーを割り当てるのである。
次は最近、話題のハイレゾ音源、というものの価値である。CD音質が完全であるとは思ってはいない。
ただ、CDの16bit、20Hz~20,000Hzという規格はよく考えられたものだなとも思っている。
最近、ネット上の記事や雑誌などが盛んに売り込んでいるハイレゾ環境はデジタル音源だけを述べている。
デジタルで、24bit、192kHzサンプリングなどである。24bitはダイナミックレンジが広くなる、またはより階調を細かく表現できることを意味しているのだが、16bitでそこまで困っているとも思えない。聞けばわかると思うけれども。
192kHzによるサンプリングについては完全に数字に踊らされているとしか思えない。数学的にサンプリング定理によれば、96kHzまでの音(可聴域を完全に超えているので空気の振動か?)を記録・再現できることになるけれども、問題は、それを耳、または体で感じるためには最終的には空気の振動に変えなければいけない、要するにアナログ回路が必要というところである。
耳に送るならヘッドホンを鳴らさなければいけないが、そもそも可聴域外の音をヘッドホンで鳴らして意味があるのか?体で感じると言うけれども、それならスピーカーを鳴らすことになるけれども、スピーカー、アンプの周波数特性で100kHzまで対応している製品がどれだけあるのか?
50kHzであっても結構難しいと思われるのだが、DACの製品比較で48kHzまで再現できる96kHzの製品はイマイチと採点しあくまで196kHzがいいのだ!と数字を追いかけるかのような風潮がある。
空気を感じるのなら耳で聞こえない周波数の空気の振動をライブ会場の振動のように揺らすスピーカーとそれを駆動するアンプ(どちらもアナログの領域)が必要になるはずなのに、そこは触れられない。
高級ピュアオーディオの泥沼に入り込めば100kHzまでカタログスペック上の数字を持ったものもあるかもしれないが、それをフルに生かしてならせる家はほぼ無いだろう。
ハイレゾ、ハイレゾなどと騒ぐ前に、CD音質を完全に鳴らしきる環境を考えた方が実りがあると思っているのだが。
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