親指シフトなどなど

Twitterで勝間和代さんをフォローしている。好き嫌いは別にして、絡む機会はそれほどないけれども、TL眺めているとネタ的には結構面白い方だ。TVの討論番組のイメージとは違う。

で、彼女は本も書いているわけなのだけれども、キーボード入力に親指シフトを使っているようなのだ。感覚的にいいらしい。

いろいろ調べた。ワープロ専用機OASYSやワープロソフトOASYSと一緒に滅んだのかと思っていたら、今でもそれなりにユーザ層はいることがわかった。で、覚えた人にとっては一番日本語からの指の動きがスムーズな入力方式らしい。これは自分ができないので検証のしようがないが。

また、親指シフト入力を使う人特有の現象として、「自分のPC(環境)では親指シフトを整えている」が、「他人の環境(公共施設の環境など)では親指シフトが使えないので、JISかななど他の入力方法も使える」傾向にあるらしい。これもまた面白い。確かに、公共の図書館の検索端末のキーボードなんかは親指シフトに対応していないだろうから、他の入力方法が使えないとどうにもならないのだろう。

で、富士通謹製の親指シフトキーボードはシフトキーがホームポジションの左右の親指の位置にデカデカと鎮座しているイメージがあったが、今時は、通常のPCの場合はドライバ対応ができて、106(109)キーボードの場合は無変換キーが左シフト、前変換(変換)キーが右シフトとしてドライバで使うらしい。確かにホームポジションに両手を置いてみると、スペースキーが長すぎない普通のキーボードであれば無理のない位置で親指がこれらのキーに届くことになる。

ただ私個人はローマ字入力でタッチタイプを行っている。覚えて少したった時にJISかなのタッチタイプを覚えようと練習して半分位でやめてしまい、その後体が忘れてしまった。今ではローマ字入力以外のタッチタイプはできない。必要がないからだ。

日本語で本や記事を書く職業の人は日本語のタイプ量を減らすことのできる、また思考とタイプとの関連付けなどの重要性を考えて親指シフトやJISかなを使うメリットがあるかもしれない。

でも、私は今はともかくSE、職業プログラマをしていた。今も趣味プログラミングをしている。プログラムを書くということはほぼ英語を書くことと言ってもいいかもしれない。また、趣味の場合はともかく、仕事のプログラムには大量のコメントが求められる(メンテナンスを他人が行うことが前提、更新履歴を残す)時代だったので、ソースコードを真面目に書いた場合、ファイル中の日本語と実コードが半々になることも多々あった。

そうなると、指が覚えるキーマップは一つである方が望ましい。そこから画面に出てくる(ファイルに入力される)文字が日本語なのか、英語(アルファベット、プログラミング言語のトークン)なのかは考えない。

慣れてしまっているので、日本語→ローマ字→指の動きという翻訳を頭の中で意識して行っていることはない。すべて無意識で行っている。ミスタイプの修正は画面を見て行うだけだ。「じっさい」と入力したい時の「じ」に対応してキーボードを「J→I」と押すのと「JIS」と入力したくてキーボードを「J→I→S」と打つので先頭2文字、全く同じ動きをする。ただ、この違いと同じ部分とは全く考えていない。結果として、指の動きが同じになるというだけで、重要なのは入力対象の文字だからだ。

結局、どの資料を見ても結論は同じことになるのであるが、ローマ字入力の利点は私が書いたこと以外にはない。日本語と英語混じりの文章を書く時でも覚えるキーマップは一種類で済む、ただし、日本語だけを入力する場合には他の入力方式よりも圧倒的にストローク量が増えるのが欠点。

JISかなはローマ字入力の逆。親指シフトに比べると、キーマップに無理があるので、使いこなせるヘビーユーザには親指シフトが向くらしい。QWERTYキーボードが昔のタイプライターのタイピング速度を落とすために考えられた配列である、というのと似ているところもあるのだろうか?ただし、親指シフトと違って、ほぼどこでも使うことができるというのがメリットにはなる。

親指シフトは日本語に特化して、環境が作れて、覚えたら最強らしい。ただし、富士通次第、どこでもは使えない、英字マップは別途覚えなければならない、あたりが弱点か。

会社員プログラマ時代のことを考えると、ブラック企業気味だったこともあって、プロジェクトを渡り歩き、使うPCがころころ変わったので環境構築の手間があり、英語、日本語の入力比率を考えれば、ローマ字入力ができてよかったのかな?とも振り返ってみるのであった。

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