ダンボールPC実現に向けて

ダンボールで筐体を作るという案はやってみると結構悪いものではなかった。
大きなカッターナイフを使うとボール紙感覚で切断できるし、強度が欲しければ、5,6枚木工ボンドなどで張り合わせればいい。実際、マザーボードはこれでベースを作った。
しかし、やはり市販の金属・樹脂ケースと違ってドライブ・電源・マザーボードを立体的に配置できないため、特にマザーボードは小型化する必要がある。最低でも MicroATX, Mini-ITXあたりが理想かもしれない。
今回使ったマザーはMSIのK8T-NEO FSRという、Athlon64が最初に出たSocket754対応のモデルである。この世代のAthlon64マザーの特徴は、チップセットからVGA出力がなく、グラフィックカードが必須である点である。
これは、今回の工作でマザーボードのサイズ以上に悩まされた。拡張ボードをどう固定するか?結局最終的には固定のための手段が機能せず、脱落防止用のツメでかろうじて抜けずに済んでいたというお粗末なものになった。
ダンボールPCのマザーボードはディスプレイ出力がオンボードであるものでないと苦労する。
今回のマザーボードなどは元々Athlon64が出た5年前に欲しくて買ったものであり、Vista時代を乗り越えようと買い揃えたパーツたちである。
結局一昨年にAthlon64X2のキューブベアボーンを組んでしまい、Vistaはこちらに移ったが、スペック的にはまだまだ現役でいける感じだ。
これ以降、完全な自作をしておらず、作った2台はどちらもShuttleのキューブベアボーン(もう一台はサーバになっているSocket478のモデル)なのでコンパクトで高性能なマザーボードは手持ちがない。
居間PCにしていたTSUKUMO PCはCeleronD 2.66GHzモデルであり、今回組んだのはAthlon64 3000+だから多分CPU的にはこっちのほうが高性能だと思うのだが。
TSUKUMO PCのマザーはMicroATXでVGAがオンボードだからダンボールPCの素材にはある意味適しているのだが、電源ケーブルなどをきちんと束ねられ、ケース内の空気の流れをきちんと意識して組まれた「自作PC」をばらすのはもったいなくそれはできなかった。
次に欲しいマシンはMac Bookであり、Windows系のマシンで欲しいならQuad Coreのマシンを組んでみたいと思う今日この頃なので、サーバにしているマシンがクラッシュでもしない限り、しばらく組むことはないだろうが、TSUKUMOのサイトを中心にパーツの価格帯や在庫などは確認している。
やっぱり自作は楽しい。

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