ubuntu8.10でCDからのAACファイル作成とタグ情報の設定

リッピングには、 Rhythmboxではなく、Gripを使うことにした。理由は、Rhythmox(というよりもGstream)でのエンコーダに与えるオプションの指定の方法が分からなかったからである。
まずは、エンコーダの入手。faacを使っていたが、古いしネット上でいい評判を聞かないのでNeroが無償提供したエンコーダを使うことにした。ファイル名は「NeroDigitalAudio.zip」である。日本のサイトからは現在リンクが切れているが、海外サイトから普通にダウンロードできる。P2Pなどは不要である。
展開すると、コマンドラインオプションなどが書かれたreadme.txtがあるので目を通しておく。win32とlinuxというディレクトリがあり、それぞれ32bit環境用の実行ファイルが入っている。今回は、linuxのディレクトリにある3つの実行ファイルを/usr/local/binにコピーし、実行ビットを立てた。使ったのはこの中のneroAacEncコマンドだけだ。
Gripの設定もいろいろあったが、肝はエンコーダの設定であろう。
今回の最終的な設定は次の通りだ。(変更点のみ)
切り出し(切り出し)
ツール:cdparanoia
ファイルの書式:~/Music/%A/%d/%t_%n.wav
切り出し(オプション)
すべてのチェックボックスを外す
エンコーダ(エンコーダ)
エンコーダ:other
実行型式:/usr/local/bin/neroAacEnc
コマンドライン引数:-br 256000 -lc -2pass -if %w -of %m
ファイルの拡張子:m4a
ファイルの書式:~/Music/%A/%d/%t_%n.%x
エンコーダ(オプション)
完了後にwavファイルの削除:チェック
m3uファイルの作成:オフ
ID3
すべてオフ(EasyTagを使うため)
その他
メールアドレス:通常使うアドレスを入力
ファイル名の半角大文字を小文字にしない:チェック
ファイル名に日本語(EUC-JP)を使う:チェック
TAGの自動付与などいろいろなオプションを試したがGripが異常終了してしまうので、上記のオプションにした。
さて、TAG情報が問題だ。iTunesでは、リッピング、エンコード、タグ付けとバッチ処理してくれるが、今回は、タグ付けが残ってしまった。AAC対応のツールとしてEasyTagというツールがあった。ubuntuにもパッケージがあるので、aptでインストールできる。最初はeasytagパッケージだけをインストールした。
$ sudo apt-get install easytag
しかし、起動させても一切AACファイルを認識しない。実は別パッケージが合ったのだ。easytag-aacという。これのインストールは、
$ sudo apt-get install easytag*
だと依存性の問題でインストールされなく、
$sudo apt-get install easytag-aac
とすると必要なライブラリと一緒にインストールされる。これでメニューからEasyTagを起動し、ファイル一覧が見れた。結構設定項目が多い。次のサイトを参考にした。
http://chirijiri.blog17.fc2.com/blog-entry-67.html
ほぼデフォルトに近いが細かい点をいじっている。変化を試していないので詳細は不明である。
今回は、HystericBlueのHistricBlueというアルバムで実験をしていた。本当は先日リリースになったBerryz工房のベスト盤を使おうと思ったのだが、iTunesでは大丈夫だったのにCDDBから情報が取れなかったので古めのCDにしたのだ。
17曲のアルバムの中には日本語のファイルが3つほどあり、Gripの設定でEUCを使った日本語でファイル名をつけておいた。しかし、その中の一曲だけがCDDBの内容(曲名)が化けていた。
とりあえず、コンソールでlsを実行してファイル名から曲名をコピーして保存したが、理由がわからない。DBが壊れているのか、通信がおかしかったか、両方か、改善する方法はあるのか、この先何枚かのCDで作業する中で解決していきたいと思う。

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