F1 2008シーズンを振り返って

今年のF1シーズンが終了した。応援していたハミルトンがなんとかチャンピオンを取得してくれた。ニュースを受けてmixiの方で日記にしたのだが、他の人のニュース日記を読むと、フェラーリファンが多いのか、アンチ・ハミルトンが多いのか、否定的な意見や、残念がる意見が多い。それらを否定するのもなんなので、知る限りの歴史を振り返りながら評価してみたいと思う。
まず、二年連続一点差という結果について。微妙な差だとは思うが、過去に0.5ポイント差でチャンピオンになれなかったドライバーがいたことを知っている人がどれだけいるのであろうか。1984年のアラン・プロストである。その後何度もワールドチャンピオンになっているし、セナとの問題で知っている人もいるかもしれない。当時、彼はマクラーレンのドライバーであった。もう一人のドライバーは過去にフェラーリで二度チャンピオンを獲得していたニキ・ラウダ。一発の速さではニキ・ラウダは既にアラン・プロストにはかなわなくなっており、確実性、駆け引きなどでチャンピオンシップを争っていた。記憶が定かではないのだが、シーズン途中、あるレースでプロストがトップを走行中、赤旗中断になってレースが打ち切られた。優勝はプロストになったのだが、かなり短縮されたという理由でポイントが半分にされた。当時の優勝は9ポイント、半分の4.5ポイントが与えられた。この端数でチャンピオンが決まった。それに比べれば1ポイント差は大きい。
また、優勝しないでチャンピオンが決まる、という意見もあるようだが、89年、90年と優勝とは関係なくチャンピオンが決まっている。どちらも日本GPでの接触が理由だ。89年はシケインで、90年は一コーナーで決まった。90年のレースはその後鈴木亜久里氏が3位に入ったので記憶にある人もいるのではないだろうか。
まだ、あるのだが、またの機会にする。少々追加するとすれば、ハミルトンを評価するときにセナやシューマッハの名前がよく出るが、私が昨年のデビュー年のハミルトンを見ての印象は晩年のプロストに似ているなと思った。アラン・プロストの名前が出てこないのもおかしいと思うのだけれど。

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