ふと思い出した

今から、10年ほど前の話か、マイティボーイに乗っていた頃だからそのくらいになると思う。当時はバイクに乗っていなかったので乗り物趣味は車ばかり、鉄は休業中だった。
車いじりに関するメーリングリストがあって参加していた。そして、話題がカーフィルムの話になった。まぁ、普通に考えれば反対派が多く、そっちの話になるのであるが、当時、私のファーストカーのカルタスクレセントワゴン、これに可視光透過率5%のフィルムを貼っていたので、フィルム擁護派として参加した。
もちろん、前席の左右およびフロントには貼っていなかったので法的には問題なかったはずなのである。
その参加者の中に、かたくななまでにフィルムを排除しようとする参加者がいた。私は順を追って発言した。まずは、フィルムは法的に問題ないと。しかし、その相手、法律を守っていればいいというものではない、安全上問題がある、とかたくなに自己主張。
ついで、私は車内から外は問題なく見える、安全上問題ないと言った。すると、その人、自分だけの問題ではない、フィルムを貼ることで他車の安全を阻害していると言い切った。私は、道路にはパネルトラックなどその車を通して前を見ることのできない車はいくらでもいるから、前走車のガラスからの前方視界を期待して運転しているようでは安全意識が低いと言ったが受け入れる気配はなかった。
最後に、私は、後ろの車、特にトラックなどから照らされると眩しくて困っている、安全上の問題がある、太陽光はともかく、車のライトの直撃は非常に眩しく感じるのでそれに対する防御策だと発言した。しかし、それに対する応えは、驚きのものだった。
短絡的志向過ぎます、知を適用しなさい。
私はこの言葉の指すところがわからず、再質問した。この言葉の意味するところは何か、私は具体的にどうすればいいのか?と。しかし、考えなさい、と繰り返すばかりでその人は一切具体的なことは言わなかった。
結局、その雰囲気が嫌になり、好きでやっていることで嫌な思いをすることもないということでそのメーリングリストを退会した。しかし、管理人に引き止められ、ROMで残っていた。しかし、相変わらずの様子が見て取れたので、結局退会した。
私は、何も、この件で、フィルムを貼ることが危険だと断定されようとも受け入れるつもりでいた。代わりになる対策が得られるのであれば。しかし、そのようなことはなく、一方的に避難された形で終わった。「知を適用」とは何なのか、考えた末のフィルム使用だったのに代わりの方法を提示しないのはいかがなものか、と今でもふと考えることがある。
別に、このような具体例による必要もなく、ある意見を述べるのであれば、反対意見が出てくるのは当然であり、その意見を聞く必要もあるだろう。別にそれに迎合する必要は全くなく、その過程で自分の意見により自信を深めたり、反対意見をある部分取り入れたりすることもあるだろう。ただし、相手を一方的に論破するのであれば、相手を納得させなければならないと思う。可能であれば相手の行動を具体的に提示するぐらいのことも必要になるかもしれない。好き放題なんでも発信するのはブログなどなら問題ないと思うが(相手が限定されないため)、明確な相手が存在する場所では考えなければならない面もあると思う。

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