今日で、iTunesからfoobar2000にPCでの音楽再生環境を切り替えて1週間になる。
自作コンポーネントもバグ取りリリースを2度やり、foobar2000自体の見た目のカスタマイズもして使ってきた。iPodとの同期も1度だけだけれども成功した。
が、一番のメインだった「アルバム単位でのReplayGain」が昨夜、ついに自分の使う中で本領を発揮した。
ReplayGainというのは要するにレベルの平準化である。iTunesではサウンドチェックが似たような機能になる。が、iTunesのサウンドチェックはトラック単位でゲインを調整してしまう。そのため、ライブアルバムで、連続するトラックにレベル差があると、トラックをまたがって収録されている観客の拍手がいきなり小さくなったり大きくなったりといった現象が起こる。そのため、それを嫌うとiTunesのサウンドチェックが使えない。ネットを検索すると音にこだわる人にもサウンドチェックは評判がよろしくないようである。私の耳はそこまでよくないが。
で、基本的には、私はアルバム単位で再生するのであるが、一部、好きな曲やシングルばかりを集めたものを聴くと気がある。そのときにレベルが揃っていないとよろしくない。スピーカーを鳴らしているので、レベルが大きい曲に合わせてボリュームを調整しておく。しかし、レベルが小さい曲になると、その音量では小さな音にしかならない。でも、そのまた次の曲はレベルが大きくなったりするからボリューム調整をいちいちしたくない。
そこで、foobar2000でアルバム単位でReplayGainを計算させ、設定しておき、再生時に使うようにしておけば、全て解決する。もちろん、唯一の解ではない。が、私には有効な答えであった。CDの録音レベルによってリッピング・エンコードしたファイルのレベルが決まってしまうので、ReplayGainで調節するのが一番速い。ReplayGainはタグに調整値を書いておくのでエンコードしたファイルの中身自体は変わらない。
古いCDは録音レベルが絞られている傾向にあり、最近のCDは結構高レベルで記録されているので、古いCDからリッピングしたファイルと新しいCDからリッピングしたファイルを混ぜて再生するとこのような問題にぶつかる。
でも、これ、カセットテープの時代には、アナログな手法で解決していた問題なんだよなぁ。CDをカセットテープに録音するときに、限界を見極めて録音レベルを調整して適切に子コピーテープを作る。お気に入りの孫コピーテープは子コピーのテープから何も考えないでダビングすれば録音レベルが揃っているから、オリジナルによらず孫テープの中では一定のボリュームになる、というようになっていた。
なまじ、デジタルでそのままコピーするようになり、また、レベル含め、「そのまま」コピーするのがいいとされるのであるから、仕方ない。まぁ、再生する時に調整できるのだからそれもまたデジタル時代のやり方なのかもしれない。
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