iTunesのファイル再作成(再エンコード)

私だけかもしれませんが、iTunesを長く使っているとiTunesライブラリのファイルを再作成(再エンコード)したくなることがあります。

例えば、使い始めは他のプレイヤーや機器との互換性を考えてMP3エンコーダを使っていたけれども、長く使ううちに考える必要がなくなった(AACエンコーダを使える機器やプレイヤーが増えたこともある)のでAACファイルに統一したくなったとか、iTunesのエンコーダのビットレートの規定値が128kbpsから256kpsになりHDDの空きもあるから256kbpsでつくり直そう、とか、などなど。

そんなときは、CDを入れるとiTunesがダイアログを出すので、「既存のファイルを置き換える」を選択すれば、メタデータ(再生回数やレーティングなど)を引き継いだままにファイルだけ新しく作り直すことができる。バックアップの手違いや、PC間コピーをするうちにいつの間にかファイルが破損していた場合にも使える手段。

ただ、ここで注意しなければいけないのが、CDDBから取得した情報と、ライブラリにある情報が一致していないとファイルが置き換えられないという点なのだ。

それも、トラック単位で。

iTunesの使っているCDDBはよくわからないけどユーザが情報を送信できるようになっているからよく更新される。だからトラック情報を取得するタイミングで情報が異なることはよくある。アルバム名が異なっていたり、曲名の大文字・小文字が変わっていたり、明らかに間違っている情報があったり。

ライナーノーツで確認したり、Wikipediaで調べたりして正確な情報を調べることも可能ではある。

ただ、ここで重要なのは、ライブラリにある既存情報と、これから置換え用に読み込むCDのトラック情報を揃えることなのだ。これが同じになっていないとファイルは置き換えにならず、そのトラックだけ新規にライブラリに追加されてしまう。

経験からいくと、アルファベット大文字・小文字の違いは無視されるようだ。スペースの有無は厳密に区別される。

一番確実なのは、インポート設定ではCDの自動読み込みを切っておき、CDの表示にしておく。そして新規のCDならそのままインポートすればいい。手数は増えるが。置き換えの場合は、ライブラリにあるものと、アルバム名、曲名、アーティスト名を比較する。たいていは目視で十分だが、判断できなければ、CDのトラック情報は編集できるので、ライブラリの情報をコピーしてしまえばいい。サーバに送信しなければ誰の迷惑にもならない。

そして読み込むとファイルだけが置き換わるはずだ。アートワークはiTunes Storeから取得した物、ローカルで貼りつけた物に関係なく引き継がれる。メタデータも引き継がれる。アルバムアーティストなど、CDDBに通常はないトラック情報も設定してあれば引き継がれる。

そして、もし、新規にファイルが作られてしまった場合も新しいファイルを古いメタデータにひもづける方法が残されている。

それは、MacならFinder、Windowsならエクスプローラで古い音楽ファイルを削除する。ここでの削除はWindowsならゴミ箱に入れれば大丈夫だが、Macはゴミ箱に入れるだけだと追跡してしまうので、ネットワーク越しに移動するか、ゴミ箱に入れたならゴミ箱をカラにしなければならない。

次に、新規に追加されてしまったトラックをiTunesから削除する。その時、「ファイルは残す」を選択する。

最後に、iTunesでファイルの置換えに失敗したトラックの情報を見る(Windowsならトラックのプロパティを見る)。その時、ファイルが無くなっているので、ファイルを探しますか?と聞かれるので「はい」を選択して、新たに作られたファイルを選択すればいい。ここで選択するファイルは前項でライブラリから削除したトラックにひもづいていたファイルである。

と、偉そうに書いてみたけど、こんなこと、やる人いないよなぁ...

やってる自分は暇人だ...

コメント