携帯端末と入力方式

昨日、Android端末、SmartQ V5にGraffitiをインストールし、懐かしさと、その快適さに惚れ直した。

しかし、すべてのAndroid端末、ユーザにとって、Graffitiが最適解であるとは思えない。私がこの端末での現時点での最適解にGraffitiを選んだのは二つの理由がある。

一つは、言うまでもなく、かつてPalmユーザであったこと。体がGraffitiの動きを覚えていて、手が無意識にアルファベットを入力できる。誤入力はゼロではないが、ストレスは少ない。まだ、フリック入力を体が覚えていないため、タップした後でどっちに振れば希望の文字になるのかが無意識になっていないため、タップしてからバルーンを見て、手を動かすのでタイムラグが発生しているから、それに比べればストレスがない、それだけのことだ。Graffitiのアルファベットの動作は一見トリッキーに見えるが、覚えてみると、筆記体をベースに、一筆書きに簡略化したものであることがわかる。だから、文字のグリフとかけ離れたストロークにはなっておらず、忘れない。

二つは、SmartQ V5がスタイラスを装備していることだ。Palmは元々スタイラス操作の機器だった。だから、指先でタッチして入力すれば誤差が出たり、入力エリアが狭く感じたりもするかもしれない。だが、スタイラスがあれば当時の感覚、全くそのままに操作できる。Palm当時の、Graffiti専用エリアか、Androidのタッチスクリーンの一部か、といった区別は気にする必要が全くないのだ。

この両者が揃えば、Graffitiは一つの最適解であろう。

昔からの携帯電話式の入力は、あくまで端末を握りしめて親指で連打できる時には便利かもしれないが、スマートフォンのように、片手で持ち、もう一方の手の人差し指でタッチスクリーンをなぞる、が基本動作の時代にはあわないだろう。連打は無理だ。普通の人ならフリック入力の方が快適に違いない。ただ、アルファベットとキー(ソフトボタン)の割当が一定ではないので、ボタンとタップ後の方向と入力される文字の関係が覚えにくい。これ、個人的感想。フルキーボードを搭載(またはBluetooth接続)も大げさ、もしくは小さなキーでは中途半端な気もする。結局慣れか。

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