JR北海道の居眠り運転問題

まぁ、それなりに報道されてるようだけど、個人的にはそれほど大騒ぎするほどのことではないと思っている。

というのも、今回は、EB装置がきっちりと作動し、ブザーの鳴動によって運転士は目を覚まして業務を継続し、事故を起こさなかったからである。事故防止のための装置がきちんと動作し、事故を未然に防いだ、典型的な例だ。

責められるべきは運転士個人ではなく、シフト(と言っていいのか?)を管理した部署と、乗務前点呼などで状態を見抜けなかった現場全体であろう。

ATSを設置していなかったり、設定していてもスイッチを切っていたJR西日本の件とは全く状況が違うのだ。事故防止のための装置が適切に使われ、事故が防がれた。ただそれだけだ。これが居眠りでなくて、病気(脳溢血とか脳梗塞とか心筋梗塞とか)だとしても、安全に列車が停まるようになっていた「はず」なのである。

居眠りしていなくても、品のない運転をする運転士はいる。JR東日本の常磐緩行線で乗り合わせた運転士は、駅の手前で自分でブレーキを掛けなかった。加速をして惰行に入ったらそのまま。駅の手前でATCによって減速状態になったらそれに合わせてブレーキをかけるという手の抜き用。引き出しと制動のかけ始めは運転士の腕の見せ所であるからそれを拒否した形である。

まぁ、だいぶ前の話であるから、今もそんな酷い運転士がJR東日本にいるとは思いたくもないが、居眠りしていなくても、そんな運転をする人もいたという参考程度に。

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