ACのCM見ていて思うこと

3/11の地震以来、ACのCMが流れまくっている。

パロディ含め、いろんな情報がネットに流れているが、一つだけ自分の意見を書いておこうと思ったので書いておく。

元のCMは妊婦さんに電車で席を譲り、階段でお年寄りに手を貸して、「心遣い」「思いやり」をアピールしている?CM。

まぁ、あのような行為を否定するつもりは全く無いので、あういうことをしたいのであればそうすればいい、と言っておきたい。CMにケチをつけるといっても私があのような行為をまったくしない卑劣な人間かというと、混雑したバスで妊婦さんに座席を譲ったことが一度はある程度の人間だと思ってもらえればいい。

あのCMが疑問なのは、状況。

そもそも論で、あそこまでお腹が大きいのがめだつくらいの妊婦さんが電車に乗って出かける用事って何?って思ったのが理由。素人が見た目ではっきりわかる妊婦さんて思ってるより結構臨月に近いことが多い。それが電車に乗って出かける。それがわからないのだ。特殊な持病を抱えていてどうしても電車に乗って大病院まで通院しなければならないとか?まさか服買うためとかに電車に乗ってるとは思えない。生活圏せばめるのが普通だろうし、実家に帰って出産する人もいる。そこが疑問。

次のお年寄りの階段。

あの石段、急で長すぎる。あのお年寄りはあそこを通らなければならない人なのか?迂回路はないのか?非常にビミョー。転倒の危険性を考えるならば日常的にはあんなに長い階段を使うのは避けるべき(駅とかではないのだから)だろう。もし、駅など公共施設への生活道路として避けられない、他のお年寄りも多数通る生活道路だとすれば、行政として、階段を使わずに住むルートを用意すべきだ(スロープの設置、迂回路の設定、無料巡回バス路線の開設などなど)

と前半も後半も、行為は褒められるモノだと思うのだけど、そこにいたる「状況」が不自然に思えて仕方が無い。

心遣い、思いやりをもって生活をし、周りに気を配っていくことは必要。ただ、それを期待して生活していくのは間違っている、と私は思う。

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