天才子供ドラマー

昨日、ヘキサゴンに出てきた。名前も覚えていないけど。うまかった。キャリアも11才なのに自分より長かったし。

Youtubeにもいろいろ上がってる。

まぁ、ドラムの場合は、本人のやる気もそうだけど、練習環境が用意できるかどうかという家庭環境が非常に大事になってくると思うんだな。ギターだったら、エレキギターでアンプ繋がなかったりボリューム落とせばまぁ、近所迷惑にならない程度に都会の集合住宅でもそれなりの練習ができる。

ドラムは無理!音を消したとしても、振動が消せない。手のストロークの練習をサイレント・ドラムとかのパッドで音を消せばまぁなんとかなるかもしれないけど、よっぽどのことをしないと、本気のペダリング(昨日ヘキサゴンに出た子は両足でものすごいことしてた)の振動が消せない。2階より上の階に住んでいたらよっぽど床が厚くて防振されたマンションでもない限り練習できないでしょう。

子供の頃からスタジオにこもれるような環境にあったらそれは恵まれすぎ。誰でもできるわけではない。

あと、いつも気になるんだけど、「凄いドラマー」として呼ばれて出てくる人って、短い時間でなんかすごく見えるソロプレイを披露して、「すげー」ってなって終わるけど、普通じゃない気がする。普通の人がドラムソロなんて視覚的にも音楽的にも、放送している5分程度がせいぜいで、30分とか1時間とかありえない。

布袋寅泰さんが、ギターのことを謙遜して、「6本の弦しかないこの楽器が...」ってコメントしていたのをどこかで見たか聞いたかしたことをあったけど、ギターはそれでも6つの音を同時に出せるし、和音が出せるし、メロディーが弾ける。ドラムは同時にはどう頑張ったって4つの音(口で加えたスティックでシンバル叩くとか曲芸を足せば5つ以上になるかもしれないが)しか鳴らせないし、和音はないし、まぁ、メロディについては最近はやりではないようだけどチューニングしたタムタムをたくさん並べてこまめに叩けばなんとか、レベルだろう。現実的ではない。結局、迫力と勢いの楽器だと思う。ドラムソロは。

で、変拍子とかバリエーションがつけられても、バンドの中に入ったら、ベースを始めたとした他の楽器とのコンビのが大事になってくる。ドラマーだけ変拍子が理解できて演奏できても他のメンバーがそのレベルになければ演奏できない。

最後は体力。高校時代の文化祭で1時間のライブはやったことあるけど(プロじゃないからほぼMCなしでぶっ通し状態)、かなり体力を消耗する。自分の鍛え方が足りなかったせいもあるけど、セットリストの順番には気を使った。順番を間違えると演奏できない曲が出てきてしまうのだ。1時間で。体力が消耗した終盤になったらできないような曲は序盤に入れてしまうという姑息な手段で、それでも演奏したいという欲求を満たしていた。

プロがぶっ通しで演奏しないのも、わざわざアンコールの前に焦らすように休憩?をするのもそのような事情もあるのではないかと思ってしまう。

まぁ、所詮、自分は少しだけやったことのある、今はアマチュアですらない人間だい、プロのドラマーに知り合いもいないので、その技術や体力の本当のところは知らないけど、特に夏のステージの暑さ、照明の暑さは多少は知っているつもりだ。

ただ、たまにバラエティで「珍獣」みたいな扱いで子供ドラマー引っ張ってくるなら、音楽番組でサポートメンバー含めてドラマーをカメラで抜いて欲しいと思う今日この頃なのでした。20年くらい前はテレビで耳コピならぬ「目コピ」ができたのですよ。爆風スランプのRunnerとかPRINCESS PRINCESSのDiamondsとか。今じゃほとんどドラマー移さないでボーカルかギタリストのアップばかりだけど。

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