元ぷろぐらまあの日々

フジテレビの深夜番組の思い出

昨日、Twitterで「今時の若者は知らないテレビ番組」というハッシュ番組が流れてきたので、受験生の頃見ていたフジテレビの深夜番組を3本投げた。反応はなかったけれども。

「カノッサの屈辱」「19XX」「TVブックメーカー」

表記や名称が正式ではないかもしれないし、これから書く内容が正確でないかも知れない。確かWikipediaにそれぞれの項目があったような気もするのでそっちを見たほうが情報としては正しいもの得られると思う。私は思い出と感想を書く。

当時のフジテレビの深夜番組は何時からだったか?今のように曖昧ではなくて、11:30とか0:30とかそのくらいに「深夜枠」の始まりという時刻があった。その時刻になると「JOCX-TVフジテレビ~」というアナウンスとBGMが短く流れてそこから深夜番組という流れだったように記憶している。

スタンス的にはキー局から、東京のローカル局に変わるタイミングでもあったのだろうか?当時の深夜番組は全国ネットではほとんど(全く?)放送されていなかったんではないかな?JOCX-TVってFNSネットではなくあくまでフジテレビ単独の名称のはずだし。

と前置きは置いといて、そんな時代なので、今のように視聴率をとれたらゴールデンに昇格させて、潰して消す、という今のような流れはなく、どんな名番組でも深夜番組は深夜番組として成立していた。

「カノッサの屈辱」から。世界史の出来事をタイトルに持つこの番組は歴史パロディ番組とでも言ったらいいのだろうか?数年前にも一度復刻版を制作しているので見たことのある人もいるかも知れないが、当時のインパクトは強烈だった。毎週放送されていたのだから。何でもない、日常の出来事やモノの成り立ち、歴史を、壮大な世界史や日本史の事件に例えて語っていくという物凄い番組である。Wikipediaを見ればテーマの一覧があったはずだ。この番組のすごいところは、視聴者が歴史を知らなければ楽しめない、というところである。まず、世界史を勉強した人間でなければタイトルからして理解出来ない。番組中でパロディにしている事件なども「そこでつかうか!」と画面に突っ込むこともできない。教養を求められるある意味レベルの高い?バラエティ番組であったと思っている。まぁ、その性格上、永遠に続けられる番組ではない所が残念なところではあるのだけれども。

「19XX」こう呼んではいるが、正確なタイトルは知らない。Wikipediaで調べたけれども忘れたし、覚える気もないし使う気もない。私の中ではタイトルに大きく書かれた「19XX」というこの文字がこの番組のタイトル。これは音楽番組。XXには毎週異なるある数値が入り、西暦で年号を表すことになる。例えば「1972」のように。そして、その年の流行歌(今で言うJ-POP、昔で言う歌謡曲か?)を流す。画面は歌っている歌手の画像を流す場面とその年の大ニュースの場面に大きく分けられた。ニュース画面の場面で字幕が出ることがあったと記憶しているがナレーションは一切なかった。だから音楽を純粋に楽しめた番組でもあるし、過去の事件を知ることのできるニュースダイジェスト的な番組の側面もあった。テーマ曲はカーペンターズの「Yesterday once more」洋楽を聴かなかった私はこの歌をこの番組で好きになった。この番組は「カノッサの屈辱」の直後に放送されていた。で、「カノッサの屈辱」の後継番組が次に書く「TVブックメーカー」なのであるがその時もこの番組は続いていて同じ時間帯に放送された。ただし、「TVブックメーカー」の時期には洋楽バージョンに切り替わったと記憶している。日本語バージョンの番組はレンタルCD屋で見かける「青春歌年鑑」に映像をつけたような番組とでも言ったらわかりやすいか?今ならPCで作れそうな気もする。

最後は「TVブックメーカー」この番組を「カノッサの屈辱」と間違って記憶している人もいるのだがそれはこれから書く理由による。この番組は放送集からの一週間に起こる出来事を予想し番組内で賭け事をする、という内容である。未来予想。ただし、現金をかけると賭博になってしまう。かといってモノを賭けても緊張感がでない。ということで仮想通貨を導入しそれを「ベット」していた。その単位が「カノッサ」なのである。前番組の「カノッサの屈辱」から取ったものと思われた。出演者は「~~に1000カノッサ」などといって賭けていたのである。だから本家「カノッサの屈辱」より「カノッサ」という言葉が連呼されることとなってしまいこっちが「カノッサの屈辱」だったか?と記憶されてしまう人も出たようだ。大学を卒業する頃からそういう人にあったことが実際にある。

と思い出の深夜番組を書いたが、20年経った今でも鮮明に覚えているということはそれだけのインパクトを持った番組をそういう感受性を持った世代に見せた、ということである。まぁ、ネットで動画、という時代ではなかったということもあるけれども、今見た番組を20年後覚えているかどうか、自信はない。でも「カノッサの屈辱」を忘れることは生涯ない、それだけは断言できると思っている。

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